けれどそれ以上に私にはあの手が気になってしかたがない。テレビでそんな食べ方をしている人を見ると、お醤油や汁が手に垂れるのではないか、垂れたらお手拭で拭くからいいのか、箸から何かがこぼれ落ちたら…などと、そちらに目が行ってしまう。そもそも手皿を上品な仕草だと勘違いして、わざわざ手を添えているようにも見える。
同じようなことが気になっている人がいた。堀井憲一郎さんが「ホリイのずんずん調査」【週刊文春 2007年11月1日号】で書いているのだが、若者と食事をすると、年上のホリイさんに気をつかってか、上品そうに左手を添えるので、やめてくれと頼むと不思議がられるそうだ。
「箸と食べ物の真下に左手を添えるということは、食べ物が落ちてきたら手のひらで受けるということで、だったら箸でつまんだその餃子を手のひらに載せて、それを口に持ってったらどうだ。それと同じだぜ」と説明してみる。面倒なときは、みっともないからやめてくれ、とだけ言います。
「ごはんをよそった茶碗を卓上に置いたまま、箸でご飯をはさみ、そのまま左手を添えて口に運ぶのが上品に見えるか」と細かく説明するときもあります。ま、その場ではやめますな。
テレビでよくそうやって食べていると言う若者もいたので、「とんねるずのみなさんのおかげでした」食わず嫌い王(過去2年72回分)のビデオをチェックしたそうだ。結果、一口ごと必ず添えていてみっともなかったのが5人だった。
もちろん、添えるのが絶対にマナー違反ではない。ただ、添えたほうが上品だと信じている姿がみっともないだけです。実際タレントの7割は添えていません。つねに添える人は何かがばれてしまうわけです。大人になると注意してもらえませんからねえ。
私だって他人のことは笑えません。いくつになっても注意してくださいませ(誰に言ってるんだ?)。
