浅草キッドの水道橋博士は紙問屋の息子だそうだ。「紙と私」(日本製紙連合会のPRページ)【週刊文春2008年7月3日号】に、紙への愛着を
僕が、芸人のかたわら、本を書くのも、紙が、時代を経ても残っていくという感覚に惹かれるからです。
と語っている。
水道橋博士ってこういう感性の持ち主だったのか、と見る目が変わったのが次の文章。
紙に向かうといえば……昨年、亡くなった親父が社交下手で、読書だけが唯一の趣味でした。その血なのか、僕自身は、本を読んでいる人の姿を見るのが好きです。紙面に時を奪われて、心、此処にあらず、現実からぶっとんでいく。紙の中で繰り広げられる、総天然色の物語の中に入りこんでしまっている人だけが発する気、その瞬間のオーラが好きなんです。
オーラかあ…。林真理子さんのだったかなあ、正確な言葉は忘れたけど、「一人でいても孤独に見えないのは読書をしている人だ」という意味の文章を読んで、なるほどと感心したことがある。その理由が、今わかった気がした。
