2007年09月24日

金魚の自殺

 あまりにものごとを深く考えすぎてどんどん現実離れしてしまうことがある。(特に悪い現象が起きると)原因を深刻に深刻に考えてしまいがちだ。本当はシンプルに見たほうが答えが出やすいのに…。

 タレントの劇団ひとりさんは、ベランダに日本庭園風の箱庭を作った。中には砂利を敷いて水草を浮かべたプラスチック製の池もあり、そこにペットショップで買ってきた金魚を1匹放した。水の濾過装置などもしっかりとセッティングしてあり、最期まで可愛がろうと決心していた。(「そのノブは心の扉」【週刊文春 2007年9月27日号】)


 その強い決心をした翌日、金魚は他界しました。そして、その死に様は僕を愕然とさせます。何を思ってか金魚は池を飛び出して死んでいたのです。水質や温度には十分に気を使っていたのに、金魚は何が気にいらなかったのか、まさかの自害です。ベランダでカピカピに干からびています。


 ひとりさんはふたたび金魚を買ってきた。ところが翌日またもや金魚は外に飛び出し、同じ運命に…。大きなショックを受け、金魚が自殺をした理由をああでもないこうでもないと考えこんでしまったひとりさん。ついにペットショップが儲けるための陰謀ではないかとまで妄想が広がってしまった。数日後、ペットショップへ乗り込む。


「こちらで買った金魚が二匹とも自殺したんですけど」
 すると店員は鋭い目つきになり詳しい状況を聞いてきたので、細かく説明すると、僕に言いました。
「あー。池に水を満タンにするとジャンプして飛び出しちゃうんですよ。水を半分ぐらいにして下さい」
 らしいです。今は一匹、元気でやってます。


 らしいです。
のり at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団ひとり

2006年10月26日

向かってるんです

 バイオリズムの波が下降しているのかもしれない、と思うことありませんか。何をやってもうまくいかないし、心配事も多いし、溜め息が続くとき、現実から逃げてしまいたいことありますよね。

 劇団ひとりのエッセイ「そのノブは心の扉」【週刊文春 2006年11月2日号】の今回のタイトルは、「誘惑する別れ道」というもので、衝動的に失踪したくなった日のことが書かれています。

 仕事や人間関係でストレスが溜まったある日、仕事帰りに首都高速をクルマで走っていて、あてもなく遠くに行きたくなってしまった。降りるはずのインターチェンジをそのまま直進してしまう。「名古屋まで350キロ」という標識も目に入る。どこにいつまでという予定もなく、ただ遠くへ向かう。そして、あるパーキングエリアにいったん止まるのですが、そこの描写が目を惹きました。

 駆け足でトイレに入り力強く息むとパチンコ玉ぐらいの球体がコロコロと何個か出てきました。僕はストレスを感じると必ずと言っていいほど便秘になり、小さな玉を排出するんです。

 神経性の下痢は知っているけれど、そういう場合もあるんですね。それで
トイレを出て、鏡を見ると目が赤く充血していました。真っ赤な目と小さなフン、ひょっとしたら僕の前世はウサギなのかもしれません。
と書いています。ウサギに結びつけたのが意外で面白いです。

 車中で仮眠をとった後、早朝軽いストレッチをしてからクルマを出発させる。寝たぐらいで冷静になって引き返すほど意気地無しではないと言いつつ、道路標識が東京に近づいていることを示している。

 これは別に引き返しているワケじゃなく、向ってるんです。行き先は何処でも良かったんですから、別に名古屋じゃなくても東京だって良いはずです。帰っているのか、それとも向かっているのか、それは本人の気持ち次第なのです。

 言い訳に聞こえるかもしれないけれど、そうじゃないですね。これは発想の転換で、向かう方向が問題なのではなく、”本人の気持ち次第”なんですよね。

 結局失踪先が、東京の自宅となるのですが、またウサギが出てきます。
 体調の方もすこぶる良くて、つい先ほども硬くて太いウンコが出てきました。ひょっとしたら僕の前世は硬くて太いウンコをするウサギなのかもしれません。

 元気になって何よりです。でも今はテレビの仕事も順調そうで、本も売れているのに、失踪したくなることもあるのですね。仕事が増えて余計にストレスの原因も増えたのかもしれません。それにしても、”気持ち次第”って考え方、気に入りました。私も今気持ちが下向きっぽいので、発想を変えてみようかなぁ。
のり at 11:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 劇団ひとり