頭でっかちというか、大きなおでこのマッコウクジラ。あのおでこのでっぱりには、脳油(のうゆ)と呼ばれるものが入っているんだとか。竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 2007年2月15日号】に、そんなことが書いてあった。
一番ビックリしたのは、その脳油は、海上にいるときは液体で、深く潜るときは固体になるということ。鼻の穴から海水を勢い良く吸い込むと、脳油が冷やされて固体になる。質量が大きくなるので、労せずして頭からまっ逆さまに沈んでいける。深海のエサにありつけるわけです。
では、浮き上がるときはどうするのでしょう。こんどは鼻道から海水を追い出し、脳油を取り囲む血管に血液をどんどん送り、温めて液体に戻す。こんどは頭を上にし、まっすぐ浮上する。な〜んてうまい仕組みなんだろう!
固体は、イメージ的にはバターとかラードみたいなものなのかしらん? 私のお腹についた脂肪はどうなっているんだろう? 溶けて流れてしまえばいいのになぁ。
2007年02月13日
2006年05月19日
四ツ葉のクローバー
四ツ葉のクローバーを見つけると幸せになると言われるけれど、何故そんな話になったのだろう。竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 2006年5月25日号】に、そのいわれがあった。
クローバーとは、日本では普通このシロツメクサのことを指している(ヨーロッパではもっと広く、マメ科シャジクソウ属の三ツ葉植物全体を指す)。ではそのシロツメクサという和名の由来は―、これにも竹内さんの説明がある。
「ズバリ、答えましょう」は、読者の質問に答えるページ。今回の質問は、「自宅の庭に三ツ葉のクローバーがたくさん生えているのに、四ツ葉は見たことがありません。どのくらいの割合で見かけられるのでしょうか?」といったものだった。ところが、最後にこう書き加えられてあった。「三ツ葉の花はピンクでかわいいですが、四ツ葉も花が咲いたりしますか?」と。
これに対して竹内さんは「……三ツ葉の花がピンク色?」。先述されているように、「四ツ葉のクローバー云々」と言うときのクローバーは、シロツメクサを指していて、花の色は白なんだとか。ピンクの花を咲かすのは、アカツメクサ(ムラサキツメクサとも言う)。どうやらこの質問した方は、勘違いされていたようです。回答を読んで驚いていることでしょう。どうりで見つからなかった訳だと、笑っているかな。
それは、五世紀のこと、アイルランドでカトリックを布教した聖パトリックが、かの地の王や貴族に三位一体を説明するためにシロツメクサの三枚の葉を引き合いに出し、四枚目は幸福や幸運をもたらすと説いたから。シロツメクサの葉で奇跡を起こしたりしたことにも由来するそうです。
クローバーとは、日本では普通このシロツメクサのことを指している(ヨーロッパではもっと広く、マメ科シャジクソウ属の三ツ葉植物全体を指す)。ではそのシロツメクサという和名の由来は―、これにも竹内さんの説明がある。
ツメは「爪」ではありません。「詰め」。
江戸末期に、オランダ器が輸入された際、割れないよう、ホワイト・クローバーを乾燥させたものが詰め物として使われていたことに由来するのです。
その種が発芽したり、明治になって牧草としてシロツメクサとアカツメクサが輸入されたことから日本中に広がったという次第。
「ズバリ、答えましょう」は、読者の質問に答えるページ。今回の質問は、「自宅の庭に三ツ葉のクローバーがたくさん生えているのに、四ツ葉は見たことがありません。どのくらいの割合で見かけられるのでしょうか?」といったものだった。ところが、最後にこう書き加えられてあった。「三ツ葉の花はピンクでかわいいですが、四ツ葉も花が咲いたりしますか?」と。
これに対して竹内さんは「……三ツ葉の花がピンク色?」。先述されているように、「四ツ葉のクローバー云々」と言うときのクローバーは、シロツメクサを指していて、花の色は白なんだとか。ピンクの花を咲かすのは、アカツメクサ(ムラサキツメクサとも言う)。どうやらこの質問した方は、勘違いされていたようです。回答を読んで驚いていることでしょう。どうりで見つからなかった訳だと、笑っているかな。
2006年02月02日
火星人とタコと日本人
世界で水揚げされたタコのうち、「3分の2」を日本人が食べてしまう、と竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 2月9日号】にあった。日本人は世界一のタコ好きというわけです。読者からの「イギリスのSF作家、H・G・ウェルズは、そもそもなぜ火星人をタコ型にしたのでしょうか?」という質問に答えているところから、そんな話になっています。
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』が発刊されたのが1898年。当時の物理学的な考え方(現代は否定されている)を基に、ウェルズはもし火星に生物が存在するとしたら、人間よりもはるかに知的に発達している、すなわち人間の未来形だと捉えていた。
なんともグロテスク! また竹内さんは、もしもウェルズが日本人だったとしたら、火星人をタコ型にしなかったのではないかとも書いています。なぜなら日本人はタコが大好きだからだという冒頭の話に繋がっていく。そう、タコを食べない国の人たちはタコやイカをとてもグロテスクで、不気味な生き物として捉えているらしい。
そこへいくと、日本人はタコを身近に感じていて、イラストなんかも愛嬌がありますよね。お弁当のウインナーもわざわざタコに似せたりしている。自国では食べないのに日本へ輸出するためにタコを獲っている猟師さんたちは、きっと「日本人はなんでこんな気味の悪いもの食べるんだろう?」って不思議に思っていることでしょう。でも、「美味いものは美味いのだ!」としか答えようがありません。
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』が発刊されたのが1898年。当時の物理学的な考え方(現代は否定されている)を基に、ウェルズはもし火星に生物が存在するとしたら、人間よりもはるかに知的に発達している、すなわち人間の未来形だと捉えていた。
そうして考えた火星人は、頭がやたら発達していて顔の正面に大きな目がついている。耳は退化し、口の周りに十六本の触手がある。触手は八本ずつ二束に分かれる。内臓はなく、消化器官もないが、他の生き物の生き血を自らの血管に注射する……。
結果としてタコみたいな形状になっただけで、彼としては人間の未来形を追求しているのです。
なんともグロテスク! また竹内さんは、もしもウェルズが日本人だったとしたら、火星人をタコ型にしなかったのではないかとも書いています。なぜなら日本人はタコが大好きだからだという冒頭の話に繋がっていく。そう、タコを食べない国の人たちはタコやイカをとてもグロテスクで、不気味な生き物として捉えているらしい。
そこへいくと、日本人はタコを身近に感じていて、イラストなんかも愛嬌がありますよね。お弁当のウインナーもわざわざタコに似せたりしている。自国では食べないのに日本へ輸出するためにタコを獲っている猟師さんたちは、きっと「日本人はなんでこんな気味の悪いもの食べるんだろう?」って不思議に思っていることでしょう。でも、「美味いものは美味いのだ!」としか答えようがありません。
2005年12月28日
そっくりで笑っちゃう
動物行動学研究家の竹内久美子さんが、週刊文春6月10日号の「ズバリ、答えましょう」で、”犬とその飼い主の顔が似ている”という話を書いていたことを、当ブログでも 紹介しました。その続編が【週刊文春 平成18年1月5・12日新年特大号】にあって、こんどは写真付き。しかもそれがクイズになっています。
左に5匹の犬、右に5人の飼い主の写真がタテに並んでいる。【飼い主と愛犬を結んでください】とある。エ〜ッ!? 深く考えないのがコツとも書いてあるので、ともかく輪郭と表情が似ている顔と顔を結んでみた。3組まではすらすらと出来たものの、最後の2組を迷って迷って決めた。次のページに答えがありました。あ〜やっぱり、3組は正解。最後の2組は逆でした。それにしても、犬と飼い主が一緒に写っている答えの写真は笑ってしまう。「なんでこんなに似てるの〜?」。
その写真はカメラマン福田文昭さんの写真集『愛すれば、そっくり』(ワック刊)から選ばれたとのこと。面白い写真集があるものだ。その福田さんはこう考えたという。
竹内久美子さんは「人は自分と似ているものに惹かれる」という説だし、福田文昭さんは「人が犬に似てくる」と言う。いやあ、どっちなんだろう。まっ、そのへんはこれからも研究していただくとして、ひとつ竹内さんに質問したいことがある。「なんで似ている人(や動物)を見ると笑ってしまうのでしょう?」
昔、電車で向かいの席にあまりにそっくりな親子連れが座ったことがある。母親の隣に、その顔をまるで縮小コピーしたような小さな顔があり、さらにもう一度縮小コピーしたような可愛い顔がちょこんと並んでいた。しかも三人とも前を向いてすま〜しているのだ。私は体の奥からこみあげてくる笑いを押し殺すのでもう必死だった。ひとりひとりの顔は笑うような顔ではないのに、何故あんなに可笑しかったのだろう。テレビでも有名人のそっくりさんが登場する場面を見ていると、似ていればいるほど笑ってしまう。似ているってことは微笑ましいってことなんでしょうか。あ〜思い出しただけで可笑しい。
左に5匹の犬、右に5人の飼い主の写真がタテに並んでいる。【飼い主と愛犬を結んでください】とある。エ〜ッ!? 深く考えないのがコツとも書いてあるので、ともかく輪郭と表情が似ている顔と顔を結んでみた。3組まではすらすらと出来たものの、最後の2組を迷って迷って決めた。次のページに答えがありました。あ〜やっぱり、3組は正解。最後の2組は逆でした。それにしても、犬と飼い主が一緒に写っている答えの写真は笑ってしまう。「なんでこんなに似てるの〜?」。
その写真はカメラマン福田文昭さんの写真集『愛すれば、そっくり』(ワック刊)から選ばれたとのこと。面白い写真集があるものだ。その福田さんはこう考えたという。
私は撮影していて、飼い主が愛犬に似てくるのではないかと思う。犬と暮らしていれば、家の中でも散歩のときも目と目で見つめあうことが多い。だから目つきが似てきても当然だ。(〜略〜)動物に比べれば、人間の方が感情豊かで、表情が変わりやすい。だから、人が愛するものに似てしまうのは自然の流れといえよう。
竹内久美子さんは「人は自分と似ているものに惹かれる」という説だし、福田文昭さんは「人が犬に似てくる」と言う。いやあ、どっちなんだろう。まっ、そのへんはこれからも研究していただくとして、ひとつ竹内さんに質問したいことがある。「なんで似ている人(や動物)を見ると笑ってしまうのでしょう?」
昔、電車で向かいの席にあまりにそっくりな親子連れが座ったことがある。母親の隣に、その顔をまるで縮小コピーしたような小さな顔があり、さらにもう一度縮小コピーしたような可愛い顔がちょこんと並んでいた。しかも三人とも前を向いてすま〜しているのだ。私は体の奥からこみあげてくる笑いを押し殺すのでもう必死だった。ひとりひとりの顔は笑うような顔ではないのに、何故あんなに可笑しかったのだろう。テレビでも有名人のそっくりさんが登場する場面を見ていると、似ていればいるほど笑ってしまう。似ているってことは微笑ましいってことなんでしょうか。あ〜思い出しただけで可笑しい。
2005年12月03日
日本はユリの国
日本固有種であるテッポウユリが十九世紀にヨーロッパに紹介されると、たちまち人気を得た。ユリは聖母マリアの純潔と処女性を表し、特にカトリック教徒にとっては儀式などに欠かせないものですが、それまでの定番であったマドンナ・リリー(西洋では白いユリはこの一種しか知られていなかった)に取って代わってしまったというのです。テッポウユリは、イースター・リリー、チャーチ・リリーなどと呼ばれています。
動物行動学研究家の竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 12月8日号】にこう書かれてあった。テッポウユリはユリの中でも清楚なイメージがありますね。白がひきたつからかな。イースターは復活祭。カトリック教徒にとってユリがそれほど聖なるものだとは知らなかったし、日本の花がそういう形で世界に広まったというのは、ちょっと不思議な気持ち。
竹内さんは「日本は桜よりもユリの国、ユリこそ世界に誇れる花なのではないか」と思っている。
何しろ、世界で100種近くあるというユリのうち、日本には15種が自生していて、その半分が日本の固定種。しかも、どれもがまるで長年にわたり人が品種改良の手を加えたかのように完成度が高い。美しく、気品があり、ゴージャスでもあるのです。そういう花々が、林や海岸の岩場、高原などに惜しげもなく咲いている。
ユリがふんだんに自生している国というのは珍しいのかなぁ。そう言われると、何気なく見ていた風景がありがたく思えてくる。小さくて可憐な花が好きだけど、テッポウユリも育ててみたくなってきた。
2005年10月24日
外来種の強み
【 写真は『葉っぱの岬』さんよりお借りしました 】
この花を最近あちこちでよく見る。高さが2m以上あるのもあって、たいてい群生しているので遠くからでも黄色い花が目立つ。実は名前も知らず、観賞用のものなのか雑草なのかもわからないでいたら、セイタカアワダチソウという名前で、明治時代には観賞用として輸入されたこともあったが、戦後全国に広がってしまい、今は雑草扱いになっているものらしい。
外来種が在来種を脅かすという話を聞くたびに、なぜ環境に適応しているはずの在来種が負けてしまうのだろうと不思議に思っていたのだが、その答えが竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 10月27日号 P.128】にあった。
竹内さんの説明の最初の例が、そのセイタカアワダチソウだったのだ。「空地や河川敷、休耕田など、人間が手を加えた所に、油断していると、あざ笑うかのように生えてくる」とあった。日本の高度成長に合わせて開発が進められていく中で、勢力を広げたそうだ。乾燥に強い、土地が痩せていてもよく育つ。種と地下茎の二段構えで増える。しかも、地下茎や根が他の植物の発芽を抑える物質を分泌する(アレロパシーと呼ばれる)。これでは他の植物はかなわない。
「外来種の強みは、天敵やライバルがいないこと」なんだそうだ。たとえばブラックバス、これは本家の北米ではブラックバスの産卵床の卵を食べて、自分たちの卵を托卵(カッコウのように…)する魚がいる。中には稚魚をブラックバスの稚魚に擬態させているものまでいる。それに対抗するためブラックバスは、1つの産卵床に数千から数万の卵が産み込むという習性になっているそうで、日本にはそういう天敵がいないにもかかわらず、相変わらずたくさんの卵を産み続け、ますます増えているということらしい。
さて、冒頭のセイタカアワダチソウ、こちらはライバルが現れ、昔の勢いを弱めてきている。ある種のガの幼虫がこの葉を食べるようになったり、うどんこ病が蔓延するようになったのだ。しかも20年くらい前にはアレロパシー物質を分泌しすぎて自分自身の発芽も抑えられてしまったのだそうなのだ。
一方ブラックバスのほうは……、何か名案は無いのだろうか? 竹内さんは「ならば本来のライヴァルを連れて来る!」と冗談めいて書いているけど、そのライバルが何をしでかすことやら。
2005年09月29日
犬は飼い主に似る?
本当に犬と飼い主の顔は似ているのだそうだ。でも巨体を揺らしたこわそうな男性がチワワみたいな(はっきり種類はわからなかったけれど)可愛い犬を抱っこしている姿を見たことあるし、…などと思っていたら、「似ている」というちゃんとした研究結果が出ているのだとか。しかも2つ。竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 10月6日号 P.74】に、そのうちの1つ、日本動物行動学会の雑誌『ジャーナル・オブ・エソロジー』に発表された方が紹介されている。
3年前、ベネズエラのペットビューティー・コンテストに参加した犬(純系の種)とその飼い主の写真36組を使って研究したものだ。詳しい説明は省くが、36組を6つのグループに分けて、被験者たち(男10人、女10人)に6組ずつの写真を見せる。そして、それぞれのイヌと似ている人間を組み合わせてくださいと言ったところ、3組以上当たる確率は、まぐれの4倍くらいになったという。
え〜? どういうこと? つまり鳥の「刷り込み」現象と同じようなものなんだそうだ。
そういうものなんですかねえ。でもよく考えて見ると、冒頭であげた男性ももしかしたら奥さまがチワワ似ってこともあるわけで、奥さまが選んだ犬かもしれない。ところで、竹内さんは犬と飼い主は顔だけではなく、性格も似ていると確信しているようだ。ただ残念ながらそれらを裏付ける確かなものがまだないらしい。
犬で思い出したけれど、昨日の「トリビアの泉」(フジテレビ)で、「散歩中、飼い主がクマに襲われたとき(訓練されていない雑種)犬は飼い主を助けるか」という実験をやっていた。クマといっても、クマの匂いをつけた着ぐるみだが、それに対して吠えたり噛み付いて闘おうしていた犬は、100匹中3匹だった。「気が弱いから逃げちゃかも」と予想していた人の犬が勇敢に立ち向かっていったときには本当に驚いた。ただほとんどは「助けてくれるはず」と期待していたのに、逃げたり隠れたり、遠くで見ていたりして飼い主をガッカリさせていた。
中には襲われている飼い主に見向きもせずに一目散に逃げてしまった犬もいた。横たわって犬の名前を呼び続けた飼い主は、あの後姿をどう見たのだろう。あの後、飼い主と犬との間に何かしこりが残らなければいいけれど。テレビの前で大笑いしてしまった割に、罪作りな企画だなあと思った。
3年前、ベネズエラのペットビューティー・コンテストに参加した犬(純系の種)とその飼い主の写真36組を使って研究したものだ。詳しい説明は省くが、36組を6つのグループに分けて、被験者たち(男10人、女10人)に6組ずつの写真を見せる。そして、それぞれのイヌと似ている人間を組み合わせてくださいと言ったところ、3組以上当たる確率は、まぐれの4倍くらいになったという。
ともかく、この研究でポイントとなるのは、人は自分の顔に似たイヌをペットとして選んでいることは確かだが、その際、自分の顔として認識しているのは、鏡で見た自分の顔ではない。生まれて間もない頃、身近にいた人間、主に親やキョウダイの顔から得た顔の想像図だということです。
え〜? どういうこと? つまり鳥の「刷り込み」現象と同じようなものなんだそうだ。
人間でも話は概ね同じ。生まれて間もない頃によく見る親やキョウダイの顔と認識する。自分はそれらの延長上の顔だろうと覚えるのです。
そういうものなんですかねえ。でもよく考えて見ると、冒頭であげた男性ももしかしたら奥さまがチワワ似ってこともあるわけで、奥さまが選んだ犬かもしれない。ところで、竹内さんは犬と飼い主は顔だけではなく、性格も似ていると確信しているようだ。ただ残念ながらそれらを裏付ける確かなものがまだないらしい。
犬で思い出したけれど、昨日の「トリビアの泉」(フジテレビ)で、「散歩中、飼い主がクマに襲われたとき(訓練されていない雑種)犬は飼い主を助けるか」という実験をやっていた。クマといっても、クマの匂いをつけた着ぐるみだが、それに対して吠えたり噛み付いて闘おうしていた犬は、100匹中3匹だった。「気が弱いから逃げちゃかも」と予想していた人の犬が勇敢に立ち向かっていったときには本当に驚いた。ただほとんどは「助けてくれるはず」と期待していたのに、逃げたり隠れたり、遠くで見ていたりして飼い主をガッカリさせていた。
中には襲われている飼い主に見向きもせずに一目散に逃げてしまった犬もいた。横たわって犬の名前を呼び続けた飼い主は、あの後姿をどう見たのだろう。あの後、飼い主と犬との間に何かしこりが残らなければいいけれど。テレビの前で大笑いしてしまった割に、罪作りな企画だなあと思った。
2005年09月22日
ソメイヨシノはクローンなのだ
知っていましたか、桜のソメイソシノはクローンだということを。竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 9月29日号 P.126】によれば、ソメイヨシノとは、江戸時代、エドヒガン(ヒガンザクラ)とオオシマザクラの交配で出来たもので、その一回だけの交配でできた木を接木としてどんどん増やしてきたのだとか。つまり遺伝的にまったく同じなのだそうだ。従って、花が咲くのも散るのもほぼ一斉になり、かつ悪いことに病害虫にやられるときも皆一斉にやられてしまうのだという。
そして、今一番問題になっているのが日本全国のソメイヨシノが老齢化していることだという。寿命はおおよそ60年。思ったより短い。ちょうど戦後植え換えられたものが今まさに寿命が尽きようとしているのだ。だったら新しい苗に植え換えればということになるのだが、それがかなりやっかいなものらしい。
どこかで聞いた話では、本当は桜にとっては、桜のすぐ下(つまり根っこの上付近)はあまり歩かないほうが良いとか。それだけデリケートなものなのに、お花見に皆で押しかけて行って大丈夫なのだろうかと思った。庭の手入れをしていて思うのは、雑草など野生のものは強くて、園芸用の花は弱いということ。ソメイヨシノも園芸種なのだからもっと繊細に扱うべきなのかもしれない。ましてやクローンだと知ると、ますます弱そうに感じてしまう。(これって偏見?)
ところで木の寿命について、こんな説明もあった。
杉って、長寿なのかあ…花粉症の私は絶句。
そして、今一番問題になっているのが日本全国のソメイヨシノが老齢化していることだという。寿命はおおよそ60年。思ったより短い。ちょうど戦後植え換えられたものが今まさに寿命が尽きようとしているのだ。だったら新しい苗に植え換えればということになるのだが、それがかなりやっかいなものらしい。
サクラやリンゴ、モモなどに見られる、忌地(いやち)現象。たとえばサクラが植えてあった場所に同じサクラを植えてもよく育たない、という現象があるのです。
原因としては、先代の木が栄養や微量元素を吸い尽くした、当の種にとって有害な微生物が土の中で増えた、先代の木の成長を阻害する物質を出しているといったことが挙げられているのですが、私の直感からすると、最後の理由によるところが一番大きいのではないのか……。
忌地現象を避けるためには土を全体的に入れ換えるしかありません。
どこかで聞いた話では、本当は桜にとっては、桜のすぐ下(つまり根っこの上付近)はあまり歩かないほうが良いとか。それだけデリケートなものなのに、お花見に皆で押しかけて行って大丈夫なのだろうかと思った。庭の手入れをしていて思うのは、雑草など野生のものは強くて、園芸用の花は弱いということ。ソメイヨシノも園芸種なのだからもっと繊細に扱うべきなのかもしれない。ましてやクローンだと知ると、ますます弱そうに感じてしまう。(これって偏見?)
ところで木の寿命について、こんな説明もあった。
一般に、高い木の方が低い木よりも、日陰を好む木の方が日向を好む木よりも、寿命が長い傾向があります。
よって、スギ、ヒノキ、クスノキ、ケヤキなどが長寿。屋久島の縄文杉は、三〇〇〇年以上の長寿を誇っていて日本一です。
杉って、長寿なのかあ…花粉症の私は絶句。
2005年09月06日
黒毛和牛と国産牛
世間周知のことか、はたまた皆あいまいにしている区分なのか、スーパーの売り場などで表示されている和牛と国産牛の違いを、竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 9月8日号 P.122】に詳しく説明されているので、ここで紹介してみたい。
ある女性からの「牛にどうして国籍が必要なのでしょう。また精肉なのにわざわざ生前の色を告げてくるのは、何か重要な意味があるのでしょうか」という質問に竹内さんが答えたものだ。(生前って…。)
まず和牛とは、日本の在来種を品質改良したウシ。つまり和種のウシ。片や、国産牛とは、日本で飼育されたウシではあるものの和種ではない。…ここまでは割と知られていることかもしれない。でも次の一節を読んでちょっと唸ってしまった。
ホルスタインの末路だったのか。なんだか侘しくなってきたぞ。それに比べて黒毛和牛は?
しかも、黒毛和牛にもランクつけがあって、一番の上物は、子どもを産んだことのない3〜4歳のメスを一年くらいかけて太らせ、600キロ近くなったところで出荷する。いわゆる霜降り肉。あとは子どもを産んだことがあるとか老齢だとかオスだとか…続いていく。
なるほど初めからおいしい肉になるために育てられたウシの肉と、乳用のウシを太らせたのとではおのずと価値が違うのだろう。でも、ウシにしてみたらどちらにしても食べられるわけで、どっちが哀れとか言えない。人間の都合だもの。
ある女性からの「牛にどうして国籍が必要なのでしょう。また精肉なのにわざわざ生前の色を告げてくるのは、何か重要な意味があるのでしょうか」という質問に竹内さんが答えたものだ。(生前って…。)
まず和牛とは、日本の在来種を品質改良したウシ。つまり和種のウシ。片や、国産牛とは、日本で飼育されたウシではあるものの和種ではない。…ここまでは割と知られていることかもしれない。でも次の一節を読んでちょっと唸ってしまった。
早い話、乳用のホルスタインのメスが歳をとって乳の出が悪くなったので特別なエサを与えるなどし、肉がおいしくなるよう太らせたうえで処理する、同じくホルスタインのオスを去勢し、おいしく太らせ処理するなどした結果の肉が「国産牛」という次第。スーパーなどで「国産牛」と銘打った肉を見かけたら、その主は概ねホルスタインか、ホルスタインと和種との交雑牛と見て間違いないはずです。
ホルスタインの末路だったのか。なんだか侘しくなってきたぞ。それに比べて黒毛和牛は?
一方、「黒毛和牛」のラベルが貼られた肉は、黒毛和種という、和種のうちで圧倒的なシェア(1999年で約93%)を誇るウシの肉。お役御免になったホルスタインなどの肉ではないというだけでもブランド的な価値があります。
しかも、黒毛和牛にもランクつけがあって、一番の上物は、子どもを産んだことのない3〜4歳のメスを一年くらいかけて太らせ、600キロ近くなったところで出荷する。いわゆる霜降り肉。あとは子どもを産んだことがあるとか老齢だとかオスだとか…続いていく。
なるほど初めからおいしい肉になるために育てられたウシの肉と、乳用のウシを太らせたのとではおのずと価値が違うのだろう。でも、ウシにしてみたらどちらにしても食べられるわけで、どっちが哀れとか言えない。人間の都合だもの。
2005年07月15日
干したミミズは風邪薬
地竜(じりゅう)、土竜(どりゅう)、蚯蚓(きゅういん)。これらは皆、干したミミズのことで、古来からこう呼ばれているそうだ。(土竜にはモグラの意味もありましたね)動物行動学研究家、竹内久美子さんの「ズバリ、答えましょう」【週刊文春 7月21日号 P.70】に、この干しミミズのことが詳しく説明されている。
ミミズには解熱作用のある物質が含まれているので風邪に効くのだそうだ。ちなみに中国では商品化されている。ミミズの内臓を取り出してから干したものと、そのまま干したものがあり、煎じたり、丸薬として飲んだりする。広東省産の広地竜という製品が一番上ものとされているそうだ。具体的な効用は、解熱以外にも血圧降下、利尿。気管支拡張、解毒、鎮痙の作用、痔、火傷にも効くと言われているという。
我が家の庭にもミミズがかなり居て、草むしりするたびに顔を合わせる。草刈鎌であやうくミミズを2等分しかけたこともあるので、うっかり出来ない。「危ない、危ない、あっちに行って」と言いながら、ミミズを移動させることもある。なんでもミミズは土地を耕してくれるありがたい生き物らしいのだ。
竹内さんもそれに関連したエピソードを書いている。
これを読んだだけでは、何のことかわからない。
その土地を29年後に掘り返して見ると・・・
「遺跡が〜」という部分がショックだった。遺跡が地下から発掘されるのは何故なのかと漠然と不思議だったのだが、まさかミミズとは…。弱者として見ていたミミズが、生きているときも、干されたあとも、すごい力を発揮していることに驚く。
ミミズ恐るべし!
ミミズには解熱作用のある物質が含まれているので風邪に効くのだそうだ。ちなみに中国では商品化されている。ミミズの内臓を取り出してから干したものと、そのまま干したものがあり、煎じたり、丸薬として飲んだりする。広東省産の広地竜という製品が一番上ものとされているそうだ。具体的な効用は、解熱以外にも血圧降下、利尿。気管支拡張、解毒、鎮痙の作用、痔、火傷にも効くと言われているという。
我が家の庭にもミミズがかなり居て、草むしりするたびに顔を合わせる。草刈鎌であやうくミミズを2等分しかけたこともあるので、うっかり出来ない。「危ない、危ない、あっちに行って」と言いながら、ミミズを移動させることもある。なんでもミミズは土地を耕してくれるありがたい生き物らしいのだ。
竹内さんもそれに関連したエピソードを書いている。
チャールズ・ダーウィンは、亡くなるまでの40年間を過ごした、ロンドン郊外、ダウンの自宅近くの牧草地に白亜の粉を撒き、どれくらいの年月でどれほど地下へ沈むのかという実験もしている。
これを読んだだけでは、何のことかわからない。
その土地を29年後に掘り返して見ると・・・
その白い層は7インチ(約17.8cm)の深さの所にあった。ミミズが土を食べ、糞とともに排泄することで土を地中から表層へと運んだからなのです。年月を経て地面の石が沈むのも、遺跡が地下から発掘されるのも、実はミミズの仕業というわけ。
「遺跡が〜」という部分がショックだった。遺跡が地下から発掘されるのは何故なのかと漠然と不思議だったのだが、まさかミミズとは…。弱者として見ていたミミズが、生きているときも、干されたあとも、すごい力を発揮していることに驚く。
ミミズ恐るべし!

